記事のアーカイブ

つれづれ想(私の一日)

2013年06月19日 19:32
   私の一日 毎日朝から晩まで 何をして過ごしているか書き留めてみる 此れと言う大事な時間も持たず どうにか少しでも満足の欠片が残ればと 希薄な空気に包まれて メールを開ける メールがあると嬉しくて 返事は自然に山ほど書き連ねている。 少しの運動 読書 お礼書き 昼にもう一度メールを開けブログを広げる 見てもらえぬブログであっても 性懲りもなくつれづれの想いを書き足す 一人満足の一人遊び 少し恥ずかしく少し読んでもらいたくて 夕方にもう一度メールを開けて一日が 御名御璽 ゲームなどして寝る これが私の一日 哀れな日々の積み重ね 老いの具にもならないお話

つれづれ想(人生大事に生きたい)

2013年06月17日 18:38
   人生大切に生きたい 先年詩人クラブの忘年会の時、楽しく歓談するうち 野沢さんが「あなたはよいお年を重ねられましたね」 と 褒めてくださったのか のほほんと生きた楽人間でよかったね と言われたのか 楽しいことだけ覚えていて・・。  「嫌なことは忘れることにしてきましたから 幸せです」と答えた これからも楽しいことだけ追ってゆくつもりです。 わが人生を露わにした思いを持った。 今日 新現代詩の先輩が亡くなったとお知らせを頂いた。 同い年で 山登りや1・2の駅間は平気で歩けるよと 話をしたのは、ほんのこの間、無常をひしひしと思う。 人生大事にしたい

(詩)計り知れない

2013年06月16日 10:07
   計り知れないもの 計り知れないものを測りたい 人の奥行きを 一直線に思いを飛ばせ 受け 折り重なる重みと嵩に圧し流されて 倦怠と怠惰の海に漂う   計り知れないものを図りたい 深みに沈んで 藻に足を取られる 決められない 限りある 生きる時間を少しずつ引き伸ばして 甘く自分を放置している   計り知れないものを量りたい 明日へ明日へと切りなく 短未来と その深さと 速度を 薄れゆく記憶と とぎれとぎれの思い まだらな覚え書きと うろ覚えの道標   計り知れないものを諮りたい 方位を 向かう先を 昇りか降りか 右か左か 戸惑いながら 歩き続ける 停止する位置を

黙って後ろに立たないで

2013年06月15日 19:38
   黙って後ろに立たないで 誰でしょうね こっそり忍び足で追いかけてくるのは 100才の友 人口膝関節にした妹 耐用年数切れの内臓を 部品交換ともゆかず労わって 90歳までは詩を書いて生きていたいと 閻魔様にお願いを出してあるが、100歳の友を訪ね、スケッチブックの花を 見せてもらい ボケもせず 痛みを仲間にけなげに生きている。 100才も白銀のように輝いて見えた。 古びた臓器 挿げ替えたい首を探して私も明日を夢見て歩いている。 100才にはまだ20年ある。何をして生きよう。 追いかけてくる どなた様かをしっかりと感じながら。    

つれづれ想(静かな流れ)

2013年06月09日 12:21
   静かな流れ 静かな流れが幅広く私を隔てているので、我武者羅に目をくすげて凝視め その被膜を取り除こうとする。老人性黄斑が 詩をおぼろにする 飛躍や比喩や暗喩に とうせんぼされて跳び越えることができない 余病的疾患が心のうちに発症する。上辺だけのまとめきれない 主題のない 詩のない文字が並び始める。味のない綴り方になる。 ミューズよ 私を無視して通り過ぎるな。 人生を歪に おぼろにするな。  

つれづれ想(言葉)

2013年06月08日 13:09
   言葉 なんでもない言葉から吐き出される毒素を受けて 人それぞれの持ち味を受け入れる 知らない気づかない頑なが棘を隠して刺してくる 可哀そうな言葉よ 受け取りにくいと ふうわり避けても よけ切きれず痛痒く小さなふくらみを持つ 蚊に刺されたほどの些細もない言葉よ お前は自分の知らない棘を隠している 反発を生み 苦さを伝え はじき出され不快感を植え付ける  親しければ親しいほど 言葉よ 疼いてくる言葉よ

つれづれ想(言葉)

2013年06月06日 18:53
   言葉 どんなに沢山の言葉を導きいれようとしても あわてていると袋の口元は 開ききれず零れていく そして口元は緩んで 入れたはずの言葉は逃げる みずみずしさを失う果実 色あせる花  

つれづれ想(祈りながら歩く)

2013年06月05日 09:12
   祈りながら歩く 人の道外れもせず 幸せだったねと言われながら 老いの中を歩いている。 まだ死んだことだけはないからせめて此れくらい 近づくままに観察して お前のことを捉えてみたい 父母が兄たちが越えていった峠を親しげに眺めている。 何にもしないじっとしているだけの時間が流れる せめて歩くなり運動をして 無の時間を捨てる さあ歩こう 読書しないなら 詩作しないなら 無聊で落ち込むなら 眠気を払って少しでも運動をしよう 足が頭がそれ相応に動けるようにと 祈りながら歩く。庭のホタルブクロ 今が盛り。

つれづれ想(私の人生)

2013年06月04日 20:09
  私の人生 自分の人生をどのように語ってもどのように切り開いても 小さいわだかまりや不満はあるが、一様に幸せ色に 包まれていて 劇的惹きつける場面はなく 平々凡々と波風なく 聞いて聞いてよ と言う クライマックスもなく 小さい川が小さい流れで 雑魚を育てツボやヤゴを抱え匿って ふる里の小川は いつからか暗渠になって小魚もシジミも語ることがなくなった 雨も風も日差しも私をいたぶることもなく 困らすこともなく 育んでくれた。色にたとえたら若葉色 花の色 空の色 人生どこを切り開いても柔らかい色で満ちているはず 花の色が流れ出す 私の棺は花でいっぱい 折鶴でいっぱい  幸せでいっぱい 生きたという

詩  (花びら舞い落ちる)

2013年06月04日 09:45
   花びら舞い落ちる さあ 前進 掛け声の中に私がいる 背を押され その手の内側に私がいる   めらめらと燃え ほとほとと埋め火の いのちの火よ 詩の火よ 証の 小さい炎よ   肌寒さと一緒に抱いて 春の中に私がいる 私の中に私がいる 街も季節も知らん顔して 通り過ぎる   ほとほとと燃えるものに 若やいだ季節に 青葉震わせ 梢から 肩に留まる 小鳥の声 スキップできなくなった私が   焦れた足を進めると杖の上に 一枚の花びら 舞い落ちる
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