記事のアーカイブ

つれづれ想(新年を迎えて)

2014年01月06日 10:56
   新年を迎えて つぶやき 新しい年を迎えて 今年はお正月のいろいろを咲子と朗子に任せて にぎやかな のんびりの時間を過ごした。今年も元気に溌剌と過ごしたいものだと 自分に言い聞かせている。 お父さんが85才ともなると  なにかというところが出て来たが、もう少しお互い生きていたいから 頑張りたいといっている。 今年も助け合って行かうと 古い思いを玉ねぎを剥くように剥いて 真っ白な思いを積み重ねてゆきたい。

つれづれ想 お正月が来ます。

2013年12月26日 19:01
      お正月 もういくつ寝るとお正月 と歌ってお正月を待ったのは 何歳ぐらいまでだったでしょうか  冥途の一里塚と言い始めたのは いつからでしたでしょうか、 このごろは 待つでもなく 恐れるでもなく 子や孫の訪れを待つのか 帰った後の静かさを味わいたいのか ただお正月が来るからと それだけなのだろうか 昔の様に待つ気持ちと昂ぶりが欲しい そして 新しい年にさあ今年こそはと 挑む気持ちが欲しい 心の奥底に埋め火が たとえ小さくともあると信じて掻き立ててみよう。      

詩 ハンググライダー(光芒72号より)

2013年12月18日 20:58
   ハンググライダー 欲望は理想 努力は気力 気力は体力  と続けてみると 年を重ねて気力は自然と衰えるのが必定で 年齢より一つでも若く柔らかい頭脳 強い足腰を維持し 座して待たず と銘じてみても 攻め込まれる刻の刃に切り刻まれる   今日は何をやろう 何をしなければ成らないか 悔いなく過ごすため 深呼吸して 窓外の緑を取り込み 小花に笑みかけ 歩幅を広く歩き出す   理想は羽ばたき どんな遠距離もものともせず  ハンググライダーは あなたに会いに滑空する  五月の風を抱き 懐かしさの手綱を引いて   気力が衰えると 希望 理想 誇りも 体調も 全て狂って 内に

詩 雪の季節 「赤い花一輪咲きますよう詩集より」

2013年12月08日 18:56
   雪の季節 降り積もる 黙ってたっているから 黙って降り積もる   うつむけば うつむいた姿で あこがれれば あこがれの姿で 歳月は静かに私を埋める   吹きあれ 舞い狂う 白い時間の中で あこがれの姿も 怠惰の姿も 一しゅん吹き消されては 又 形造られる   見渡す限りの雪原で 私は雪の芸術家で 私は一片の雪で 一本のつららが 鋭利に光っている

詩 ししおどし(詩集つれづれ想より)

2013年11月25日 14:09
   ししおどし 注いで満ちて 唐突にかたんと 快い音を立てて零れる   こぼれるのかそそぐのか からっぽになって 新しい思いを受け入れる   満ちて満ちて 刻が熟して ことりっと何かが生まれてくる   静寂の中に 知らず満ちて 重くなって吐き出される   すがすがと放った思いは 刻を流れるが やがて大きく放物線を描いて跳ね上がる   からっぽは 最大の充実かもしれない   (以前故大井先生が褒めてくれた作品です)

詩 ケ・セラ・セラ(つれづれ想より)

2013年11月21日 14:47
   ケ・セラ・セラ 時々なるようになるさと 自棄的に思う なるようにしかならないからと 諦念的に追い詰め なるようになって行くが最良と 楽観的に受け入れる   理想も希望も欲望も すべて手に入れた人はいない せめてこの位と折り合って 宥めて生きる 拗ねて放棄したら 少しの取り返しもない   なるようにしかならなくて なるようになってきた 涙拳で払い振り上げた拳を鎮め 悔恨の密栓をゆるめる 弱さと辛抱強さを絡げて 貝になろうか一本の樹木になろうか

詩 ケ・セラ・セラ

2013年11月21日 14:45

つれづれ想「終活」

2013年11月04日 09:52
   終活 いよいよ「終活」を考えねばならぬ年齢 そろそろ準備にかかる まず長いこと親しんだ油彩画の道具 四〇年楽しんだ 絵具やらキャンバスやらから 譲れるもの 捨てるもの ぼつぼつ選り分けて身の回りに風を入れる 詩誌詩集も自分のもの頂いたものと 一部屋物置になっているのを どう手を付けていけばいいか 悩む  教えられ励まされ学ばせてくれたそれら本の多くが どう分けて 残すものと捨てるものとに区別出来るか  自分の眼になり 残される者の眼になり あれもこれもと 仕分けされる。 なんだか身を切られるようでもあり すっきりできるようでもあり、戸惑いながら少しずつ 柔らかい剥がれがたい部分に 別れを

詩(生きる)「つれづれ想詩集から」

2013年10月31日 13:47
   生きる 何をしてるんだ 毎日何をしてるんだ 逃げて行ってしまうじゃないか   もったいないもったいないよ 生きたという証すら立てずにいる 天高く掲げたいよ これが生きた証だと叫んで   こんなに虚しくく行ってしまう毎日が 切ないよ 何をしていたんだ 毎日何をしているんだ   うとうととろとろと自分を持て余して 自分を捨てほったらかして 針を刺してみろ 血は出るか痛みはあるか   生きているか 活きているか 誰かが私の背中をたたく 私がわたしの膝をつねる 叫びたいよ 頑張れと言えぬ友に私に 声にせず叫んでいる

つれづれ想(糖尿)修善寺に遊ぶ

2013年10月21日 09:48
   修善寺に遊ぶ(10月17・18・19日) 糖尿は末端の毛細血管から血流が悪くなり 麻痺して痺れてくる 足から弱り足から死ぬという 痺れて冷たくなった足首から先が冷え冷えとして 夜は10月から小さな行火を入れ 昼は11月から炬燵を作り足のひえに備える 触れれば暖かいのに奥の方は凍土だ この冷たさに深まりゆく季節と年齢とを重ねる 同年生の友と修善寺に遊んだ 糖尿を持つ私が一番足弱であった
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