つれづれ想「終活」

2013年11月04日 09:52

   終活

いよいよ「終活」を考えねばならぬ年齢 そろそろ準備にかかる

まず長いこと親しんだ油彩画の道具 四〇年楽しんだ

絵具やらキャンバスやらから 譲れるもの 捨てるもの

ぼつぼつ選り分けて身の回りに風を入れる

詩誌詩集も自分のもの頂いたものと 一部屋物置になっているのを

どう手を付けていけばいいか 悩む 

教えられ励まされ学ばせてくれたそれら本の多くが

どう分けて 残すものと捨てるものとに区別出来るか 

自分の眼になり 残される者の眼になり あれもこれもと

仕分けされる。 なんだか身を切られるようでもあり

すっきりできるようでもあり、戸惑いながら少しずつ

柔らかい剥がれがたい部分に 別れを告げる。