詩(黙せる宴)(赤い花一輪咲きますよう)より

2013年07月11日 09:30

   黙せる宴

痛みに容赦なくむらがり

傷を押し広げて蠢いて漁る

姿なき虫たちよ

振り払うことの出来ぬおまえ

痛みを餌にいつから住み始めたか

しばし おまえたちの宴に

悔いが埋もれていくのを待とう

宴の終わりに虫達よ

体蝋でその傷口を閉じよ

何ごともなかったように