私という私

2013年06月29日 08:56

   私という文字

便りを書くにも 詩を書くにも私という文字は行末に書いた

なぜ行頭に書けないか 照れと謙遜 自信のなさか

いつも下にしか置かない私という私 私という文字の主張

あなたはいつも堂々と仰ぎ見られる位置にあり 私は平伏して

あとから続いたに過ぎない 行末にいて落ち着き 行末にいて

安堵を持つ 変なこだわりが いつの間にか習わしになった。