生きる華

2013年03月22日 10:25

   生きる華

活力を生きる華として持つ幸せ

詩集読書三昧 詩作三昧の

静かな流れが幅広く私を隔てている

我武者羅に目をくすげて凝視め

その被膜を取り除こうとする

老人性黄斑が 詩をおぼろにする

飛躍や比喩や暗喩にとおせんぼされて 

飛び越えることができない

余病的疾患がこころのうちに発症する

上辺だけの纏め切れない

主題のない詩のない文字が並び始める

味のない綴り方になる

ミューズよ私を無視して通り過ぎるな

人生を歪に おぼろにするな

 

威厳も羞恥も競争心もかなぐり捨て病み呆ける

そしてあの世とやらに旅立つ準備を整えて

なんの衒いも構えもなく素の心になって

しずしずと三途の川を渡ろうとする

そんな準備の期間が 覚悟の期間がにじり寄ってくる

ふる里が呼んでいたり 昔が懐かしくなったり

竹馬の友が思いだされてくる

あの世を引き寄せて母と話す

肩を並べて話し込む

雨降る日には雨音を聞きながら

風吹く日には襟を立てながら

小春日和には空の青さに包まれながら

悔いはすべて切り捨てて

一番いい笑顔をする