つれづれ想(生きたという経験)

2013年05月29日 20:13

   生きたという経験

目の前の生きたという経験が書きつくされると

詩は想像の壁を食い破って 思いがけない暗喩の

中に住み始める 比喩があり飛躍があり

誰も入ったことのない世界に入り込んで

原野で原始の人に逢う 戦いは止そう

その槍は置け 私は何の武器も持っていない

言葉さえ貧しい ランプの明かりで

ウサギ汁を分け合おう 原始に戻る